オウムを幸せにするには、鏡と餌入れさえあれば十分だと思っている人は少なくありません。けれど実際には、ケージの環境がよくないことが、足のトラブルやくちばしの不調、ストレスや元気のなさにつながる大きな原因になります。
大切なオウムに元気で健康に過ごしてもらうには、住まいをできるだけ自然に近い環境に整えることが大切です。ここでは、オウムのケージに何を入れるべきかを順番に見ていきます。
広さはとても大切
ケージは閉じ込める場所ではなく、安心して過ごせる家です。羽をしっかり広げてもおもちゃや柵に当たらない広さがあり、止まり木から止まり木へ移動したり、時間帯によって好きな場所で休んだりできる必要があります。
ケージが狭すぎていつも同じ場所にしかいられないと、筋力が落ちやすくなり、太りやすくもなります。
自然木の止まり木と休める場所
市販のケージによく付いている、表面がつるつるしたプラスチック製の止まり木は、できれば最初に外してしまいましょう。
- なぜプラスチックがよくないのか: 硬くて太さがどこも同じなので、足裏に負担がかかり、痛みや傷の原因になります。
- 代わりに使いたいもの: 柳、りんご、白樺、ヘーゼルなど、樹皮のついた自然木の枝です。
- 太さに変化があることが大事: 止まり木の太さが違うと、足指の使い方に変化が出て、自然に運動できます。
- 太めの枝も入れる: 幅のある枝があると、足をやや平らに乗せて休めるので、関節が楽になります。
外で拾った枝は下処理してから
外の枝を使うのはよい方法ですが、樹皮に汚れや細菌が付いていることがあります。
- 道路から離れた場所で枝を集める。
- 硬めのブラシで流水洗いする。
- 最後に熱湯をかけて、 有害な微生物のリスクを減らします。
かじれる細い枝も必要
メインの止まり木だけでなく、オウムが安全にかじれる細い枝も用意しましょう。特に柳の枝はしなやかで裂きやすく、オウムが夢中になりやすい素材です。かじることでくちばしが自然に削れ、あごも使えますし、退屈防止にもなります。
イカの甲とミネラルでくちばしと爪をケア
ケージの中には、くちばしや爪の自然なケアに役立つものを常に入れておくと安心です。
- イカの甲: カルシウム補給になり、くちばしをやさしく整えるのにも役立ちます。
- ミネラルブロック: ミネラルを補いながら、くちばしの摩耗も助けます。
- 自然木の樹皮: 本物の枝に触れたりこすれたりすることで、爪も自然に削れやすくなります。
おもちゃは自然素材で安全なものを
オウムはとても賢いので、刺激が足りないとすぐに退屈してしまいます。木製やつる素材のおもちゃのように、安全にかじれたり少し壊したりできるものが向いています。こうしたおもちゃはストレスを減らし、よい気分転換にもなります。
鏡はケージに入れないほうが無難です。自分の姿を別の鳥だと思い込み、依存やいら立ち、攻撃的な行動につながることがあります。
光と給餌の衛生
直射日光は役立ちますが、窓際で熱がこもりすぎないようにしましょう。窓ガラスはUVを遮るため、冬は設置方法の説明に従って鳥用のBird Lampを使うと安心です。
給餌スペースを衛生的に整えることも、オウムの健康にとって大切です。
- 容器: プラスチックより衛生的な、ステンレス製か陶器の容器を使いましょう。
- 分けて与える: 少なくとも三つの容器を用意し、水用、シード用、果物と野菜用に分けましょう。そうすると食べ物が傷みにくくなります。
- 新鮮さ: 水は毎日替え、果物の食べ残しや水分の多い餌は数時間で片づけましょう。
すぐ確認できるチェックリスト
- 羽を広げたり移動したりできる十分な広さがある。
- プラスチックの止まり木は使わない。
- 太さの違う自然木の枝を用意し、熱湯で下処理している。
- 毎日かじれる細い枝がある。
- 危険なプラスチック部品のない自然素材のおもちゃを入れている。
- 水専用の容器がある。
- 水・シード・果物と野菜用に、少なくとも三つの容器がある。
- 容器はステンレスか陶器を使っている。
- イカの甲とミネラルブロックを入れている。
- 冬は室内飼いの鳥に合ったBird Lampを検討する。
- 鏡は入れない。


